『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』17人の証言を徹底考察

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』17人の証言を徹底考察

みなさんは、もう『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』をご覧になりましたか?テレビアニメ『オッドタクシー』に新規カットを追加して再構成した総集編に近い内容でしたが、小戸川と関わりのある登場人物たちの証言を新規カットとして挟みながら物語を振り返る、とても斬新な形となっていました。しかし、色々と疑問に思うこともあったと思います。

また、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」というものが入場者特典として配布されています。実は、この未公開証言入りステッカーがテレビアニメ『オッドタクシー』の謎を紐解く上で非常に重要なカギとなっているのです。

そこで今回は、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』と「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」の「17人の証言」を徹底考察します。

注意書き

この記事をお読みになる際は、ぜひ『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』をご視聴の上、入場者特典の「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」または初回生産限定盤Blu-rayに収録されているブックレットを片手にお読みください。

『オッドタクシー』とは?

『オッドタクシー』とは?

『オッドタクシー』は、2021年4月から6月にかけて放送されたP.I.C.SとOLMの共同制作によるテレビアニメ作品です。物語は、セイウチの姿をしたタクシードライバー・小戸川宏が現代の東京を舞台にさまざまな動物の姿をした乗客たちと会話を繰り広げる中で、ある女子高生の失踪事件に巻き込まれるミステリー作品となっています。また、本作には声優だけでなくお笑い芸人やラッパーもキャストとして多数参加しており、他の作品では味わえない独特な雰囲気を楽しむことができます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』と未公開証言

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は、テレビアニメから1年後の2022年4月1日に劇場公開された映画作品です。テレビアニメに新規カットを追加して再構成した総集編に近い内容ですが、小戸川と関わりのある登場人物たちの証言を新規カットとして挟みながら物語を振り返る形になっています。

この証言はとある調査員たちによってオッドタクシー作戦決行前日の12月24日に取られたもので、後にこの調査員たちは指宿探偵事務所に所属する「怜奈(ウサギ)」、「佐藤(モグラ)」、「花音(ネコ)」という3人の探偵であることが判明します。また、この探偵たちを主役としたスピンオフ作品『RoOT/ルートオブオッドタクシー』が現在絶賛連載中です。

また、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」というものが入場者特典として配布されました。この未公開証言入りステッカーは以下の順に配布されており、ステッカーをめくるとそれぞれの登場人物たちの未公開証言を見ることができます。

木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー

  • 第1弾:「ヤノ&二階堂」「柴垣」「山本&市村」
  • 第2弾:「樺沢」「ドブ&関口」「大門兄弟」
  • 第3弾:「白川&佐藤」「剛力&柿花&タエ子」
  • 第4弾:「三矢ユキ」

この未公開証言が、テレビアニメ『オッドタクシー』の謎を紐解く上で非常に重要なカギとなっているのです。なお、この未公開証言は、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の初回生産限定盤Blu-rayにも収録されています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』”17人の証言”とその考察

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』”17人の証言”とその考察

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』に登場する証言者と「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」に登場する証言者は全く同じメンバーで、合計「17人」です。『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、証言者がシーンに合わせて入れ代わり立ち代わりに登場するのですが、おおむね未公開証言入りステッカーのナンバリング順になっています。そこで今回は、この証言者たちの『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』と「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」での証言を未公開証言入りステッカーのナンバリング順に考察します。

No.1 樺沢太一(コビトカバ)

樺沢太一(コビトカバ)は、主人公の小戸川宏(セイウチ)の本作における最初の客で22歳の大学4年生です。CVはお笑いコンビ・トレンディエンジェルのたかしさんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、SNSでバズりたいがために小戸川と撮ったツーショット写真に指名手配犯のドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)が写り込んでいたことでバズることに成功、さらなるバズりを求めて過激な行動を取るようになります。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川のタクシーに乗ったときのことや小戸川の印象、密告があって芝浦ふ頭の倉庫に向かったときのこと、そしてその日以来インフルエンサー活動をやめたことについて語っています。また、樺沢の発言から、樺沢とアポイントメントを取ったのは玲奈(ウサギ)か花音(ネコ)のどちらかですが、実際に樺沢に取材を行ったのは「佐藤(モグラ)」だと推測できます。

樺沢太一の未公開証言から考えられる考察

  • 樺沢の未公開証言は大きく分けて2つ。
  • 前半は樺沢のマンションでの怜奈(?)との会話。
  • 後半は小戸川から匿名でドブの情報を得た直後(?)。
  • 樺沢は世間のイメージとのギャップに疲れ、孤独を感じていた。

樺沢の未公開証言は大きく2つに分かれています。前半の証言は樺沢のマンションで行われた会話のようですが、テレビアニメ『オッドタクシー』の樺沢のマンションでの一幕や「甘えたい」「女の涙」という内容から、証言を取ったのも調査メモを書いたのも「玲奈」と推測できます。なお、テレビアニメ『オッドタクシー』の樺沢のマンションでの一幕で玲奈とは喧嘩別れをしているので、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』で樺沢とアポイントメントを取ったのは、おそらく「花音」でしょう。

前半の証言では、玲奈がドブの情報を得るために樺沢のオンラインサロンに入会し、ドブの被害者と偽って樺沢に近づいたこと、その結果として「ドブが大事なものを地面に埋める」という情報を得たことが推測できます。ただ、このときすでに樺沢はインフルエンサーとして成功しているものの、世間のイメージとのギャップに疲れ、「自分を見て欲しい」という本来の目的に反して孤独を感じているようで、玲奈に甘えたい様子でした。なので、テレビアニメ『オッドタクシー』の樺沢のマンションでの一幕では、本当の自分を見てくれない怜奈に対して憤りを感じたのでしょう。

後半の証言は樺沢がドブに対して勝利を確信し、カメラの向こうのアンチに対して語りかける会話のようですが、時系列から考えるとおそらく小戸川から匿名でドブの情報を得た直後であることが推測できます。これまで抱えていたストレスを発散するかように罵っていることから、このときすでに樺沢はかなり精神的に追い詰められていたのでしょう。

No.2 柿花英二(シロテテナガザル)

柿花英二(シロテテナガザル)は、主人公の小戸川宏(セイウチ)と剛力歩(ゴリラ)の友人で41歳の清掃員です。CVは声優の山口勝平さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、婚活アプリでモテるために年収を偽り、さらに見栄を張るために借金までしたことで次第に追い詰められていきます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川から白川に好意を持たれていることを聞かされたときのことや婚活アプリで年収を偽って市村しほ(三毛猫)と会っていたこと、監禁されていた芝浦ふ頭の倉庫でハロウィンの日に死を覚悟したこと、そして小戸川に助けられてから身の丈以上のものは欲しがらないと心に決めたことについて語っています。なお、柿花の証言を聞く限り、小戸川から白川に好意を持たれていることを聞かされたときの嫉妬が婚活アプリでの見栄っ張りに拍車をかけたようでした。

柿花英二の未公開証言から考えられる考察

  • 調査メモを書いたのは、玲奈または花音。
  • 市村の会話から「10億円男」の情報を得て、今井のバイト先のキャバクラに潜入(?)。
  • 証言を取ったのは、佐藤(?)。
  • 今後、柿花が芝浦ふ頭の倉庫から救出された後に刺されるストーリーが描かれる可能性あり。

調査メモには市村との会食の様子が描かれており、テレビアニメ『オッドタクシー』での二人の会食シーンに玲奈(ウサギ)と花音(ネコ)が写り込んでいたことから、この調査メモは二人のうちのどちらかが書いたことが推測できます。どうやらこのときの市村の会話から「10億円男」=今井旬(スカンク)の情報を得たようでした。なお、玲奈と花音は後にキャバクラ嬢として今井のバイト先のキャバクラに潜入する、あるいはすでに働いていたキャバクラのボーイが「10億円男」だと気づくことになります。

証言は柿花の職場での会話のようですが、身の程をわきまえていなかったと反省している様子から、この証言は芝浦ふ頭の倉庫から救出された後に行われていることが分かります。また、調査員を借金取りと勘違いしていることから、この証言を取ったのは男、つまり「佐藤(モグラ)」と推測できます。ただひとつ謎なのは、柿花が芝浦ふ頭の倉庫から救出された後に「刺された」ということです。テレビアニメ『オッドタクシー』ではそのような描写が一切ないので、今後スピンオフ作品『RoOT/ルートオブオッドタクシー』でそのストーリーが描かれる可能性は十分にあります。

No.3 白川美保(アルパカ)

白川美保(アルパカ)は、本作のヒロインで主人公の小戸川宏(セイウチ)が通院する剛力歩(ゴリラ)の剛力医院の28歳の看護師です。CVは声優の飯田里穂さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、小戸川に好意を抱いていることを伝えるも、ドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)との繋がりを看破されますが、それでもめげずにアプローチを続けていきます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川が診察に来たときのことや小戸川のタクシーに乗ったときに小戸川の家族や自分の奨学金についての話をしたこと、小戸川の気を何とか引こうとしていたこと、ドブの計画を防ぐために小戸川を呼び出したこと、小戸川にすべてを話したことについて語っています。また、白川は当時何とか現状を変えよう、今の生活から抜け出そうともがいていたようで、小戸川に呑楽消しゴムをあげたのも小戸川の気を引くためだったようです。なお、白川の話を聞く限り、取材を行った花音(ネコ)と玲奈(ウサギ)とはすでに顔見知りのようでした。

白川美保の未公開証言から考えられる考察

  • 佐藤が例の工事現場で取った証言。
  • 佐藤は白川のケイシャーダを目の当たりにした可能性あり。
  • 白川は一人で落ち着きたいときに例の工事現場を訪れていた。

白川が「こういうだだっ広くて誰もいない場所」と話していること、および会話の相手を「あんた」「ストーカー」と呼んでいることから、この証言は「佐藤(モグラ)」が例の工事現場で取ったものだと推測できます。また、証言メモや調査メモに「カポエイラ」「ケイシャーダ」に関する記述がいくつかあり、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』で取材を行った花音と玲奈も白川がそれを使えることを知っていたことから、佐藤も白川のケイシャーダを目の当たりにした可能性は十分にあります。

この工事現場は組織の土地であり(「No.14 関口東吾(シロクマ)」の未公開証言より)、白川はここをドブから教えてもらい、一人で落ち着きたいときに度々訪れていたようです。この工事現場は後に白川が小戸川を山本冬樹(キツネ)から助ける場所でもあり、調査員たちにとっても何かしらの有益な情報だったのかもしれません。

No.4 大門兄/大門堅志朗(ミーアキャット)

大門兄/大門堅志朗(ミーアキャット)は、大門弟/大門幸志郎(同じくミーアキャット)の一卵性双生児の双子の兄で36歳の警察官です。CVはお笑いコンビ・ミキの昴生さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、犬猿の仲である主人公の小戸川宏(セイウチ)に対して重箱の隅をつつくような取り締まりをしていますが、弟に隠れて指名手配犯のドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)と繋がり、汚職警官のようなこともしています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川のドライブレコーダーのデータを押収したときのことについて語っています。また、取材時には弟の行方を心配しているような様子も見せていました。

大門兄/大門堅志朗の未公開証言から考えられる考察

  • 証言を取ったのは、玲奈または花音。
  • 樺沢に発砲事件の動画を送ったのも、玲奈または花音(?)。
  • 大門兄はドブをかばおうとしている。

大門兄が会話の相手を「キャバ嬢」や「小娘」と呼んでいることから、この証言を取ったのは「玲奈(ウサギ)」または「花音(ネコ)」だと推測できます。大門兄はある人物がある動画を持っていて、おそらくそれをインターネット上に公開していることを非常に怒っており、その動画を撮ったのがキャバクラ嬢に扮する玲奈または花音だと踏んでいます。おそらく、この動画とはキャバクラで撮影された発砲事件の動画で、テレビアニメ『オッドタクシー』での樺沢の発言から推測するに、玲奈または花音がその動画を樺沢に送り、樺沢がその濡れ衣をドブに着せていることを大門兄は怒っているのでしょう。玲奈または花音に対する大門兄の態度は非常に高圧的であり、この証言から自分に繋がる人物としてドブは大門兄にとってそこまでして守らなければいけない人物であることが分かります。

No.5 原田タエ子(カンガルー)

原田タエ子(カンガルー)は、主人公の小戸川宏(セイウチ)や友人の柿花英二(シロテテナガザル)、剛力歩(ゴリラ)らが通う居酒屋「やまびこ」の47歳の女将です。CVはお笑いトリオ・森三中の村上知子さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、小戸川や柿花から「ママ」と呼ばれ慕われるなど、みんなのお母さん的な存在となっています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、ドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)の噂や剛力が小戸川を心配していたことについて語っています。また、オーディオドラマで判明し『RoOT/ルートオブオッドタクシー』で詳しく語られますが、今回の調査を依頼したのはタエ子だったこともこの映画で分かります。

原田タエ子の未公開証言から考えられる考察

  • 今回の調査を依頼したのはタエ子。
  • 調査の目的は小戸川に関する本を書くため。
  • タエ子は「幸せのボールペン」という盗聴器も仕掛けている。

すでにオーディオドラマや『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』で判明していますが、今回の調査を依頼したのはタエ子だったことがこの未公開証言からも分かります。この未公開証言は、玲奈(ウサギ)たちが所属する指宿探偵事務所で取られたものと推測できます。調査対象は小戸川で、調査の目的は小戸川が普段何をしているのか、小戸川には世界がどのように見えているのかを調べ、それで事件モノのノンフィクションを書くことのようです(オーディオドラマより)。実際、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』で玲奈たちが調査報告書をまとめたシーンでは、各報告書にそれぞれの人物が小戸川には何の動物に見えているかが記載されていました。

また、タエ子の証言では、タエ子自身も独自に調査するために、オーディオドラマで語られる「幸せのボールペン」という名の盗聴器を仕掛けたことも語られています。オーディオドラマを聴けば、この調査の前後を補完できると思うので、まだ聴いていない方はぜひ聴いてみてください。

No.6 柴垣健介(イノシシ)

柴垣健介(イノシシ)は、馬場敦也(ウマ)との結成14年のお笑いコンビ・ホモサピエンスのボケ担当で34歳のお笑い芸人です。CVはお笑いコンビ・ダイアンのユースケさんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」で声のみ登場、第2話「長い夜の過ごし方」から本格的に登場し、お笑いに対して強い信念を持っていますが、なかなかブレイクできずにくすぶっています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、同じキャバクラでバイトをしている今井旬(スカンク)から聞かされた、今井が小戸川宏(セイウチ)のタクシーに乗ったときのことや3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのデビュー前の5人の客の中にいたこと、最近三矢ユキ(黒猫)の調子が悪いように感じたこと、小戸川が選んだ適当な番号で宝くじを買い、その宝くじで10億円が当たったこと、小戸川をバイト先のキャバクラに連れて来たときに発砲事件に巻き込まれたこと、小戸川の拉致監禁された友人の救出に一役買ったこと、失踪前に小戸川に宝くじの件で引っ越しを勧められていたことなどについて語っています。また、取材時には行方不明となっている今井の安否を心配する様子を見せていました。なお、柴垣自身は取材日がN-1敗者復活戦の前日だったようで、ネタのブラッシュアップせねばと焦っているようでした。

柴垣健介の未公開証言から考えられる考察

  • 馬場が柴垣をお笑いの世界に誘った。
  • 「隠れ家カフェ」のネタも用意しておくように念押ししていた。

柴垣の未公開証言は、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』での取材の続きと推測できます。内容な主に相方の馬場との電話での会話で、この会話から分かることは、馬場が柴垣をお笑いの世界に誘ったこと、そしてN-1敗者復活戦のために、ホモサピエンスのファンである高校生の長嶋聡(キリン)おすすめの「隠れ家カフェ」のネタも用意しておくように念押ししていたことくらいです。しかし残念ながら、N-1敗者復活戦では「タイムマシーン」のネタを行っており、最後まで「隠れ家カフェ」のネタが披露されることはありませんでした。

なお、『オッドタクシー』には「煩悩イルミネーション」というホモサピエンスの後輩でありながらN-1グランプリ2年連続決勝進出の実力派コンビが登場します。あにぽーたるでは、この「煩悩イルミネーション」を徹底解剖しています。詳しくは下記の記事をご参照ください。

オッドタクシーにガーリィレコード⁉煩悩イルミネーションを徹底解剖

みなさんは、大人気テレビアニメ『オッドタクシー』に、これまたYouTube登録者数110万人超(2023年10月時点)の大人気お笑いコンビ「ガーリィレコード」が出演していたこ…

No.7 ドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)

ドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)は、黒田茂(マレーバク)の部下で39歳のチンピラです。CVは声優の浜田賢二さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、指名手配犯ながら警察官の大門兄/大門堅志朗(ミーアキャット)と手を組んだり、以前関係のあった白川美保(アルパカ)の名前を出して主人公の小戸川宏(セイウチ)を脅したりするなどして、黒田からの命令で失踪した女子高生の行方を追っています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川に興味を持った経緯や小戸川のタクシーに乗ったときのこと、ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)や関口東吾(シロクマ)のこと、自分が埋めた銃が掘り返されたこと、樺沢太一(コビトカバ)に執拗に目を付けられたこと、ドライブレコーダーのデータを10億円に設定して、ヤノに10億円の宝くじを奪わせるように仕向けたこと、ハロウィンの日にドクロ仮面から拳銃を取り返そうとしたこと、芝浦ふ頭に向かう途中でドクロ仮面に襲われたこと、芝浦ふ頭で撃たれたこと、ドライブレコーダーに映った練馬の女子高生らしき人物のことを小戸川に聞いたことについて語っています。最初こそ調査員に対して高圧的な態度を取っていましたが、次第に事細かに話すようになり、終いには矢野の真っ直ぐさを心配する様子まで見せていました。また、取材では関口が元々ドブの手下だったことも明かされています。

ドブ/溝口恭平の未公開証言から考えられる考察

  • ドブの未公開証言は大きく分けて2つ。
  • 前半は歩道橋での佐藤との会話。
  • 後半は例の工事現場での佐藤との会話。

ドブの未公開証言は大きく2つに分かれています。前半は歩道橋で行われた会話のようですが、これはスピンオフ作品『RoOT/ルートオブオッドタクシー』の第1話で「佐藤(モグラ)」との会話であることが分かっています。佐藤たちが銀行員の浮気調査で盗撮したデータを銀行員から雇われたドブが奪おうとしているのですが、これはおそらく後々10億円強奪の際に銀行員を脅すのに利用されるものと思われます。

後半は「埋める」という言葉から例の工事現場で行われた会話だと推測できます。この工事現場は黒田組の土地で、ドブやヤノもあまり表沙汰にできないことはここで行っているようです。この会話も雰囲気から相手が佐藤であることが分かると思います。ドブの未公開証言から分かるように、佐藤は何度もドブに見つかり、危険な目に逢うことになるのです。

No.8 三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)

三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)は、二階堂ルイ(トイプードル)、市村しほ(三毛猫)との3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのメンバーで18歳のアイドルです。CVは声優の村上まなつさんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、失踪した本物の三矢ユキの替え玉としてミステリーキッスで活動しています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、母親から「どんな手を使ってでも夢を叶える」よう教わったことや顔見知りでもない田中一(ピューマ)から主人公の小戸川宏(セイウチ)のタクシーにGPS(スマートフォン)を仕掛けるように頼まれたことについて語っています。なお、このときも場所を選ばずに自分で持ち込んだから揚げを食べながら取材を受けるなど、マイペースな姿を見せていました。

三矢ユキ/和田垣さくらの未公開証言から考えられる考察

  • 三矢(和田垣)の未公開証言は大きく分けて3つ。
  • 1つ目は、玲奈または花音がファンとして三矢(和田垣)に近づいたときの会話。
  • 2つ目は、玲奈または花音が後輩アイドルとして三矢(和田垣)に近づいたときの会話。
  • 3つ目は、本物の三矢ユキと玲奈・花音の会話、三人は先輩・後輩の間柄だった。

三矢(和田垣)の未公開証言は大きく3つに分かれています。1つ目は、「同性」という言葉から玲奈(ウサギ)または花音(ネコ)がファンとして三矢(和田垣)に近づいたときの会話だと推測できます。2つ目は、1つ目の会話からしばらく時間が経っており、玲奈または花音が今度は後輩アイドルとして三矢(和田垣)に近づいたときの会話のようです。テレビアニメ『オッドタクシー』でも、ハロウィンアイドルイベントに参加する花音の姿が描かれています。

3つ目は、「先輩」という言葉から何と本物の三矢ユキと玲奈・花音の会話であることが分かります。本物の三矢ユキと玲奈(および花音?)は中学((「No.15 二階堂ルイ(トイプードル)」の未公開証言より)の陸上部の先輩・後輩の間柄でしたが、本物の三矢ユキは父親の都合で練馬に転校し、この未公開証言が3人の最後の会話になってしまったようです。3つ目の会話を経ての1つ目、2つ目の会話だと考えると、仲の良かった後輩が全くの別人にすり替わっているのを見て、玲奈や花音は何を思ったのでしょうか?原田タエ子(カンガルー)からの依頼で今回の調査を行っているので、どのタイミングで三矢が別人だと気づくことになるのかがとても気になります。

No.9 市村しほ(三毛猫)

市村しほ(三毛猫)は、二階堂ルイ(トイプードル)、三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)との3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのメンバーで18歳のアイドルです。CVは声優の小泉萌香さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)の命令で美人局として婚活アプリで知り合った柿花英二(シロテテナガザル)に接近します。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、アイドルを目指した経緯や二階堂の「ヤバさ」、柿花に対して美人局をしていたこと、マネージャーの山本冬樹(キツネ)が主人公の小戸川宏(セイウチ)からドライブレコーダーのデータを手に入れようとしていたことについて語っています。なお、口では柿花を冷たく切り捨てていましたが、何か思うところがありそうな様子でした。また、取材時にはすでにミステリーキッスのことを諦めていたようです。

市村しほの未公開証言から考えられる考察

  • 市村の未公開証言は大きく分けて2つ。
  • 前半は、三矢(和田垣)の未公開証言の1つ目の会話と同じ場面。
  • 後半は、ミステリーキッスの結成の経緯や仮面の理由について市村に聞いている。

市村の未公開証言は大きく2つに分かれています。前半の会話は、三矢(和田垣)の未公開証言の1つ目の会話と被る内容が多いことから、同じ場面で玲奈または花音がファンとして三矢(和田垣)と市村の2人に近づいたときのものであることが分かります。ただ、三矢(和田垣)は素直に喜んでいるのに対して、市村は半信半疑で受け取っているようでした。

後半の会話は、前半の会話からしばらく時間が経っており、ミステリーキッスの結成の経緯や仮面を着用している理由について市村に聞いているときのもののようです。かなり込み入った質問をしているので、おそらくこの時点で調査員たちは三矢が別人だと気づいているのでしょう。また、調査メモには「事件」と断定している記載があり、市村の証言から二階堂に関する情報を得ようとしているようでした。

No.10 山本冬樹(キツネ)

山本冬樹(キツネ)は、二階堂ルイ(トイプードル)、三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)、市村しほ(三毛猫)からなる3人組アイドルグループ・ミステリーキッスの34歳のマネージャーです。CVは声優の古川慎さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、ミステリーキッス(とくに二階堂)の売り出しに情熱を燃やしていますが、ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)らと共に本物の三矢ユキの失踪に関わっており、主人公の小戸川宏(セイウチ)のドライブレコーダーの存在に次第に追い詰められていきます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、主人公の小戸川宏(セイウチ)のタクシーに乗ったときのことについて語っています。ただし、本来はミステリーキッスのデビューに関する取材と聞いていたようで、話が違うことに怒り、ドライブレコーダーのデータを回収しようとしたことやハロウィンの日に小戸川に配車を頼んだこと、市村に美人局をさせていたことについて聞かれてもはぐらかす様子を見せていました。

山本冬樹の未公開証言から考えられる考察

  • 山本の未公開証言は大きく3つに分かれており、いずれも「盗聴」。
  • 1つ目は、二階堂と山本が事務所で三矢を見つけたときの会話。
  • 2つ目は、芝浦ふ頭ですべての処分を終えた後の二階堂との会話。
  • 3つ目は、小戸川側に寝返った後の二階堂との会話。
  • 山本に盗聴器を仕掛けたのは「和田垣」?

山本の未公開証言は大きく3つに分かれており、いずれも周囲に調査員がいないことから「盗聴」されたものであることが分かります。1つ目は、二階堂と山本が上目黒の事務所で三矢を見つけたときの会話のようで、テレビアニメ『オッドタクシー』でも同じシーンが描かれています。このときの会話から、調査員たちは山本にはヤノや関口東吾(シロクマ)との黒い繋がりがあることを掴んだようです。

2つ目は、芝浦ふ頭ですべての処分を終えた後の二階堂との会話のようで、二階堂を気遣う様子が描かれています。このときの会話だけでなくシリーズ全体で感じることですが、山本はミステリーキッスとしての二階堂の成功に並々ならぬ思いを持っているようで、調査メモには調査員たちもそれを感じていることが記載されています。3つ目は、小戸川側に寝返った後の二階堂との会話のようですが、このときも、何としてでもミステリーキッスを存続させようと執着する様子を見せています。

ここで謎なのは、この盗聴器を誰が仕掛けたのかということです。とくに、1つ目と2つ目は、原田タエ子(カンガルー)が玲奈(ウサギ)らが所属する指宿探偵事務所に調査を依頼する前の出来事であり、玲奈(ウサギ)ら以外の人物が盗聴器を仕掛けたと考えられます。また、盗聴器は上目黒の事務所ではなく山本本人に仕掛けられていたようです。最も考えられるのが「和田垣」で、メンバーの居場所を把握するために直談判の際に山本に盗聴器を仕掛け、その盗聴で得た情報から10月4日に上目黒の事務所に向かったという説ですが、確かな証拠はありません。また、調査員たちがどうやって山本に仕掛けられた盗聴器のデータを手に入れたのかについても謎が残ります。

No.11 剛力歩(ゴリラ)

剛力歩(ゴリラ)は、主人公の小戸川宏(セイウチ)と柿花英二(シロテテナガザル)の友人で、小戸川の主治医でもある41歳の剛力医院の院長です。CVは声優の木村良平さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、不眠症に悩む小戸川を診察するうちに違和感を覚え、独自に小戸川の身辺調査を行うようになります。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川の身辺調査を行った経緯やそれを思い悩んだことについて語っています。

剛力歩の未公開証言から考えられる考察

  • 剛力も独自に小戸川の調査を行っており、12月24日まで取材を行うことができなかった。

剛力の証言メモには「何かを調べてる?」の一言しか書かれていません。これは、剛力も独自に小戸川の身辺調査を行っており、あちこち走り回っていたため、玲奈(ウサギ)たちがオッドタクシー作戦決行前日の12月24日まで剛力に取材を行うことができなかったと推測できます。同じ小戸川の調査を行っていた者同士ですが、『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』で顔を合わせたときにはすでにお互い何かしらの答えに近づいていたと考えられます。

No.12 大門弟/大門幸志朗(ミーアキャット)

大門弟/大門幸志朗(ミーアキャット)は、大門兄/大門堅志朗(同じくミーアキャット)の一卵性双生児の双子の弟で36歳の警察官です。CVはお笑いコンビ・ミキの亜生さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、犬猿の仲である主人公の小戸川宏(セイウチ)から兄が指名手配犯のドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)と繋がりがあることを聞かされ、兄を信頼しつつも思い当たる節があることから思い悩みます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、小戸川から兄がドブと繋がりがあることを聞かされたことや組織ごと一網打尽にする計画に協力するように頼まれたこと、兄とドブとの繋がりを証明する録音データが送られて来たこと、ハロウィンの日以降職場に行っていないことについて語っています。なお、ほとんどのキャラクターがファミリーレストランで取材を受けていたのに対し、無断欠勤していた大門弟は公園で取材を受けていました。それでは、大門弟の未公開証言から考えられる考察を以下に示します。

大門弟/大門幸志朗の未公開証言から考えられる考察

  • ハロウィンの日以降職場に行っていないのは、芝浦ふ頭でドブを撃ったから。

大門弟の未公開証言は『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』での取材の一部のようで、ハロウィンの日以降職場に行っていない理由は、管轄外にも関わらず芝浦ふ頭でドブを思わず撃ってしまったからであることが考えられます。大門弟は正義感が強く、物事を善か悪かで判断してしまうため、自分の行いが許せず、職場に戻ることができなくなってしまったのでしょう。大門弟の未公開証言でどうしても分からなかったことは、証言を取った人物が誰で、どんなイケない物を持っていたかということです。ドブの銃を持った田中一(ピューマ)という説もありますが、証言メモや調査メモを取っているだけに調査員以外の人物であることはなさそうです。

No.13 ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)

ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)は、黒田茂(マレーバク)の部下で27歳の半グレです。CVはラッパーのMETEORさんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第3話「付け焼き刃に御用心」で後ろ姿のみ登場、第7話「トリック・オア・トリート」から本格的に登場し、3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのマネージャーである山本冬樹(キツネ)に協力する見返りとしてライブのアガリを徴収したり、メンバーの1人である市村しほ(三毛猫)に美人局をさせたりするなどしてシノギを稼いでいます。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、ハロウィンの日のことについて聞かれるもはぐらかし、明日ドブと決着を着けることを告げ、取材を切り上げてしまいました。なお、ほとんどのキャラクターがファミリーレストランで取材を受けていたのに対し、ヤノと舎弟の関口東吾(シロクマ)は芝浦ふ頭のコンテナターミナル付近で取材を受けているようでした。

ヤノ/矢野治人の未公開証言から考えられる考察

  • ヤノの未公開証言は、10月4日に山本からの連絡で上目黒の事務所を訪れたときの会話?
  • ヤノの未公開証言は、山本に仕掛けられた盗聴器が拾ったもの?
  • 例の工事現場も処分先の候補として挙がっていた。

二階堂ルイ(トイプードル)が一緒にいて、これからアジト(芝浦ふ頭の倉庫?)に向かおうとしていることから、ヤノの未公開証言は10月4日に山本からの連絡で上目黒の事務所を訪れたときの会話であることが推測できます。おそらくヤノと一緒にいるのは、関口、山本、二階堂の3人でしょう。この会話は、山本に仕掛けられた盗聴器が拾ったものの可能性があります。また、ヤノの証言を見る限り、例の工事現場も処分先の候補として挙がっていたようですが、これは最後の手段だとして最終的には却下しています。

No.14 関口東吾(シロクマ)

関口東吾(シロクマ)は、ヤノ/矢野治人(ヤマアラシ)の33歳の舎弟兼ボディーガードです。CVは声優の堀井茶渡さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第3話「付け焼き刃に御用心」から登場し、ITにも強い武闘派としてヤノのシノギを稼ぐ手伝いをしています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、柿花やハロウィンの日のことについて聞かれるもはぐらかしていましたが、ドブ/溝口恭平(ゲラダヒヒ)に負けたことについて聞かれるとムキになる様子を見せていました。なお、ほとんどのキャラクターがファミリーレストランで取材を受けていたのに対し、ヤノと関口は芝浦ふ頭のコンテナターミナル付近で取材を受けているようでした。

関口東吾の未公開証言から考えられる考察

  • 関口の未公開証言も、10月4日に山本からの連絡で上目黒の事務所を訪れたときの会話?
  • 関口の未公開証言も、山本に仕掛けられた盗聴器が拾ったもの?
  • 例の工事現場は組織の土地。
  • ヤノや関口は、ボスの黒田が課したルールをすでに破っている?

関口の未公開証言も、おそらく10月4日に山本からの連絡で上目黒の事務所を訪れたときの会話で、山本に仕掛けられた盗聴器が拾ったものでしょう。関口の証言からは、例の工事現場が組織の土地であることが分かります。また、ボスの黒田茂(マレーバク)が課したたった1つのルールもヤノや関口はすでに破っていることが推測できます。

No.15 二階堂ルイ(トイプードル)

二階堂ルイ(トイプードル)は、三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)、市村しほ(三毛猫)との3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのセンターで18歳のアイドルです。CVは声優の三森すずこさんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第1話「変わり者の運転手」から登場し、アイドルとして誰よりも高みを目指す一方で、本物の三矢ユキの失踪に関わっており、心に闇を抱えながらも恋人であるお笑いコンビ・ホモサピエンスの馬場敦也(ウマ)を心の支えにアイドル活動を続けています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、三矢との出会いや当時の印象、10月4日の深夜三矢を事務所に呼び出したことについて語っています。なお、周囲の防犯カメラをチェックしていたことを聞かされると動揺した様子を見せ、お手洗いに席を立ってしまいました。また、ミステリーキッスについては諦めているようでしたが、自分は何としても這い上がってやるという気概を見せていました。

二階堂ルイの未公開証言から考えられる考察

  • 二階堂の未公開証言は、(ハロウィン?)アイドルイベントに潜入した玲奈または花音との会話。
  • 怜奈と花音は本物の三矢ユキと中学の陸上部の先輩・後輩の間柄。
  • 二階堂が何かしらの目的を持って10月4日に事務所に行ったことは間違いないことを掴んだ。

二階堂の未公開証言は、「田舎の中学が一緒」という言葉からアイドルイベントに潜入した玲奈(ウサギ)または花音(ネコ)との会話であることが推測できます。テレビアニメ『オッドタクシー』では、ハロウィンアイドルイベントに参加する花音の姿が描かれていたので、このアイドルイベントとはハロウィンアイドルイベントである可能性が高いです。

また、二階堂の「田舎の中学が一緒」という言葉と「No.8 三矢ユキ/和田垣さくら(黒猫)」の未公開証言を組み合わせると、怜奈と花音は本物の三矢ユキと中学の陸上部の先輩・後輩の間柄だったことが分かります。二階堂の未公開証言では、かなり突っ込んだ会話をしており、二階堂もかなり熱くなっているようなので、おそらく怜奈たちの調査は佳境を迎えており、玲奈または花音は二階堂が事件に関わっていると確信して接触を図ったのでしょう。

さらに、この会話で玲奈または花音は二階堂が10月4日に事前に上目黒の事務所周辺の防犯カメラをチェックしていたという証言も引き出しています。つまり、何かしらの目的を持って10月4日に事務所に行ったことは間違いないということです。このアイドルイベントでの会話は、玲奈または花音にとって事件の核心に迫る重要な会話となったことでしょう。

No.16 佐藤(モグラ)

佐藤(モグラ)は、小学校時代の田中一(ピューマ)のクラスメイトで24歳の探偵見習いです。CVは声優の虎島貴明さんが担当しています。テレビアニメ『オッドタクシー』では、第4話「田中革命」に登場し、クラスで消しゴム集めが流行った際にレアな消しゴムを何個も持っていたことでクラスメイトの注目を集め、田中の嫉妬を買いました。また、スピンオフ作品『RoOT/ルートオブオッドタクシー』では、指宿探偵事務所で働く調査員の1人として主役となっています。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』では、クラスで消しゴム集めが流行ったときのことや当時の田中のこと、そして何と呑楽消しゴムのオークションで値段を吊り上げていたのは自分だったことについて語っています。なお、佐藤はオークションの競合相手が田中だったことを知らないようです。

佐藤の未公開証言から考えられる考察

  • 佐藤は怜奈にとって頼りないけど良き相棒。
  • 『RoOT/ルートオブオッドタクシー』では今後、佐藤と小戸川、白川との絡みが見られる可能性大。

最後は、指宿探偵事務所の調査員の1人でもある佐藤の未公開証言です。テレビアニメ『オッドタクシー』と『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』だけを観た方は、なぜ突然小学校時代の田中のクラスメイトが登場したのだと最初は疑問に思ったことでしょう。しかし、劇中の一部シーンやこの未公開証言、そして『RoOT/ルートオブオッドタクシー』から分かるように、佐藤は現在指宿探偵事務所の調査員の1人として働いているのです。

まず、調査メモを書いたのは佐藤以外、おそらく「怜奈(ウサギ)」でしょう。佐藤に頼りなさを感じるも、彼の珍しいものを引き寄せる能力と性格は評価しているようです。調査メモから感じるのは、怜奈が佐藤を引っ張る姉さん女房のような関係性です。この2人が『RoOT/ルートオブオッドタクシー』でどのような関係性を見せてくれるのか非常に楽しみです。

また、佐藤の未公開証言の中には、本作の主人公である小戸川宏(セイウチ)やヒロインの白川美保(アルパカ)との関係を示唆するものもあります。小戸川に関する証言では、佐藤が小戸川に対して何かしらの疑いを持っていることが感じられます。原田タエ子(カンガルー)に依頼されて小戸川の調査をするうちに、小戸川に何か怪しいものを感じたのでしょう。一方、白川に関する証言では、佐藤が白川を励ます様子が描かれています。『RoOT/ルートオブオッドタクシー』で佐藤と白川が一体どのような絡みを見せるのか必見です。

まとめ

いかがでしたか?『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』と「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」の「17人の証言」が、テレビアニメ『オッドタクシー』の謎を紐解く上で非常に重要なカギとなっているのが分かったと思います。もしこの記事を読んで『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』ないしはテレビアニメ『オッドタクシー』をもう一度観返したくなった方や自分で考察してみたくなった方は、ぜひ「木下麦監督描きおろしの未公開証言入りステッカー」も合わせてチェックしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です