オッドタクシーにガーリィレコード⁉煩悩イルミネーションを徹底解剖

オッドタクシーにガーリィレコード⁉煩悩イルミネーションを徹底解剖

みなさんは、大人気テレビアニメ『オッドタクシー』に、これまたYouTube登録者数110万人超(2023年10月時点)の大人気お笑いコンビ「ガーリィレコード」が出演していたことをご存知でしょうか?実はガーリィレコードは同じくお笑いコンビの煩悩イルミネーション役で『オッドタクシー』に出演しています。

しかし、この煩悩イルミネーションというキャラクターは、テレビアニメ『オッドタクシー』にはあまり登場しません。ただし、『オッドタクシー』シリーズは、テレビアニメだけでなく映画やオーディオドラマ、イベントなど幅広いコンテンツ展開を行っており、その中には煩悩イルミネーションに関連したエピソードを含むものがいくつかあります。

そこで今回は、『オッドタクシー』でガーリィレコードが演じた「煩悩イルミネーション」というキャラクターを徹底解剖します。

ガーリィレコードが『オッドタクシー』に出演!?

ガーリィレコードが『オッドタクシー』に出演!?

まず、『オッドタクシー』とは、2021年4月から6月にかけて放送されたP.I.C.SとOLMの共同制作によるテレビアニメ作品です。物語は、現代の東京を舞台にセイウチの姿をしたタクシードライバーの小戸川宏が同じく動物の姿をしたさまざまな乗客たちと出会い騒動に巻き込まれていくミステリー作品となっています。また、本作には声優以外にもお笑い芸人やラッパーなどさまざまなジャンルのキャストが参加しているのも魅力の1つです。

一方、ガーリィレコードとは、高井佳佑さんとフェニックスさんの2人からなるお笑いコンビです。高井さんはボケ担当、フェニックスさんはツッコミ担当で、主に漫画やアニメのキャラクターに扮したキャラ漫才を得意としています。また、現在はこのお二人に同期の雨野宮正明さんと太郎さんのお二人を加えた「ガーリィレコードチャンネル」としてYouTubeでも活動しています。ガーリィレコードチャンネルでは、ホームビデオを中心に毎日投稿しており、チャンネル登録者数は110万人(2023年10月時点)を超えています。

ガーリィレコードは「煩悩イルミネーション」役!

お笑いコンビ・ガーリィレコードが演じるのは、同じくお笑いコンビの煩悩イルミネーションです。煩悩イルミネーションは、福本大地と近藤繁之の2人からなる結成4年目のお笑いコンビで、お笑いコンビ・ホモサピエンスの後輩にあたります。

福本大地は、煩悩イルミネーションのボケ担当で、パンダの姿をした27歳の男性芸人です。CVはガーリィレコードの高井佳佑さんが担当しています。福本はパンダのようにのんびりとしたマイペースな性格ですが、お笑いでは大胆なボケを持ち味としているようです。

近藤繁之は、煩悩イルミネーションのツッコミ担当で、ヒョウの姿をした同じく27歳の男性芸人です。CVはガーリィレコードのフェニックスさんが担当しています。近藤は頭の回転が速いらしく、お笑いでは切れ味鋭いツッコミを持ち味としているようです。

ガーリィレコードの出演や煩悩イルミネーションの存在は、2021年1月15日にティザービジュアル、ティザーPV、キャスト・スタッフ情報が公開された時点ですでに判明していましたが、テレビアニメ第2話でそのコンビ名は登場したものの、実際に登場したのは第10話からとかなり遅く、しかも全2話で2,3シーンのみ(うち1回は声のみ)と非常に少ないです。

しかし、『オッドタクシー』はテレビアニメ以外にも映画やオーディオドラマ、イベントなど幅広いコンテンツ展開を行っており、その中には煩悩イルミネーションに関連したエピソードを含むものもいくつかあります。以下はその一覧です。

煩悩イルミネーションの関連エピソード

■ テレビアニメ『オッドタクシー』

  • 第2話「長い夜の過ごし方」(柴垣がラジオで名前を出して陰口)
  • 第10話「俺たちに明日はない」(N-1グランプリ決勝進出が決定)
  • 第13話「どちらまで?」(ホモサピエンスの代打でラジオ)

■ 『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』

  • 同上

■ オーディオドラマ

  • 第3.5話「昼のグルメロケ」(柴垣が後輩との飲み会で陰口)
  • 第8.8話「ロートルの戯言」(呑楽が煩悩イルミネーションに言及)
  • 第13.13話「本日貸切」(白川が好きな芸人として名前を挙げる)

■ イベント「オッドタクシー寄席 4月席」

  • 朗読劇「本当に欲しい物」(煩悩イルミネーションのラジオ)

■ イベント「オッドタクシーフェス ODD FES」

  • 朗読劇「星に願いを」(ホモサピエンスとテレビ番組に出演)

これらの関連エピソードでは、『オッドタクシー』の登場人物たちが煩悩イルミネーションについて語ったり、実際に煩悩イルミネーションが登場したりします。そこで今回は、これらの関連エピソードをもとに「煩悩イルミネーション」というキャラクターを徹底解剖します!

なお、煩悩イルミネーションの登場は少ないものの、あにぽーたるでは『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の徹底考察もしています。煩悩イルミネーションの先輩であるホモサピエンスの証言から『オッドタクシー』の世界におけるお笑い芸人の様相が垣間見られるので、ぜひご覧ください。

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』17人の証言を徹底考察

みなさんは、もう『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』をご覧になりましたか?テレビアニメ『オッドタクシー』に新規カットを追加して再構成した総集編に近い内容で…

煩悩イルミネーションを徹底解剖!

煩悩イルミネーションを徹底解剖!

今回は、煩悩イルミネーションのお笑いの実力や先輩芸人のホモサピエンスとの関係性、他の登場人物からの評価の3つを深堀りしていきます。

N-1グランプリ2年連続決勝進出の実力派!

煩悩イルミネーションは、昨年のN-1グランプリ決勝進出を機にブレイクし、今やテレビにラジオに引っ張りだこの売れっ子お笑いコンビです。また、テレビアニメ第10話では2年連続となるN-1グランプリ決勝進出を決めました。なお、これが煩悩イルミネーションの初登場シーンとなっています。

N-1グランプリは現実のM-1グランプリにあたる漫才ショーレースです。煩悩イルミネーションと同じ「共に27歳以下で、結成4年以内にM-1グランプリ2年連続決勝進出を果たしたお笑いコンビ」には、当時26~27歳の結成4年目でM-1グランプリ2年連続決勝進出を果たした「フットボールアワー」がいます。つまり、煩悩イルミネーションの漫才に関するポテンシャルは、フットボールアワーと同じくらい高いということです。

なお、N-1グランプリ準決勝進出の常連で煩悩イルミネーションの先輩にあたるホモサピエンスは、煩悩イルミネーションのN-1グランプリ決勝進出の裏で決勝進出を逃しています。発表会場ではN-1グランプリ決勝進出者残り1組としてエントリーナンバー2425番の煩悩イルミネーションの名前が読み上げられたことで、エントリーナンバー2423番のホモサピエンスの準決勝敗退が決まるという悲しい展開でした。

ホモサピエンスとの関係性は?

ホモサピエンスは、柴垣健介と馬場敦也の2人からなる結成14年目のお笑いコンビで、煩悩イルミネーションの先輩にあたります。ホモサピエンスは中堅芸人でN-1グランプリ準決勝進出の常連ではありますが、レギュラーはラジオ番組1本のみでいまだにブレイクしておらず、アルバイトと掛け持ちする日々を送っています。家賃40万のマンションに住み、グリーン車で東京と大阪を行き来している煩悩イルミネーションとはえらい違いです。

劇中では、柴垣が後輩の煩悩イルミネーションを度々妬んでおり、ラジオだけでなく飲み会でも陰口を叩いているようです。一方、馬場はそんな柴垣を諫めることが多く、煩悩イルミネーションが初めてN-1グランプリ決勝進出を決めた際も祝福のメッセージを送ったと言います。

逆に、煩悩イルミネーションはホモサピエンスを先輩として慕いながらも、とくに柴垣を度々小馬鹿にしていじっています。テレビアニメ本編では登場シーンの少ない煩悩イルミネーションですが、イベントの朗読劇では煩悩イルミネーションがロケ先で出会った柴垣をラジオでネタにしたり、煩悩イルミネーションとホモサピエンスがテレビ番組のお互いを褒め合う企画でお互いをディスり合ったりするシーンなどが見られました。

テレビアニメ第13話では、テレビ番組でリアクション芸に挑戦する煩悩イルミネーションと、観客がほとんどいない小さな野外ライブで漫才をするホモサピエンスの対比が描かれています。このように、煩悩イルミネーションは、ホモサピエンスとは犬猿の仲であり、ホモサピエンスの売れない芸人感を際立たせる対称的な存在だったようです。

煩悩イルミネーションに対する評価

煩悩イルミネーションは、テレビにラジオに引っ張りだこの芸人なだけにファンも多いことでしょう。劇中では、本作のヒロインである白川美保が好きなお笑い芸人として煩悩イルミネーションの名前を挙げています。また、主人公の友人である剛力歩も煩悩イルミネーションのラジオ番組に「ドクターゴリラ」というラジオネームで投稿をしているほどのファンのようです。

一方、煩悩イルミネーションとは犬猿の仲のホモサピエンスのファンである長嶋聡は、煩悩イルミネーションのアンチであり、「煩悩イルミネーションが売れる世界は間違っている」という発言までしています。また、N-1グランプリの審査員でもある落語家の笑風亭呑楽は、プロデューサーが注目コンビとして煩悩イルミネーションの名前を挙げた際に「あー面白いの?あれ」とこぼし、まるで評価していないようでした。このように、煩悩イルミネーションは、どちらかというと大衆受けするタイプの芸人のようです。

まとめ

いかがでしたか?テレビアニメ本編ではあまり語られなかった「煩悩イルミネーション」というキャラクターの全貌が掴めたと思います。もしこの記事を読んで、「煩悩イルミネーション」というキャラクターに興味を持った方は、テレビアニメだけでなく、映画やオーディオドラマ、そして本作品を担当した脚本家の此元和津也先生書き下ろしのオリジナル朗読劇の台本をぜひチェックしてみてください。

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